容姿・経歴・その他メモ

身長

190cm

髪

赤色

瞳

焔色

経歴

大怪我をしたことがある
敵対するものがいる
有名人から褒められたことがある

「アイニア・ブラックベルベット。ブラックベルベット家が代々受け継いできた酒造、『暁天酒造』の次代オーナーだ。故あってまだ正式に継いではいないけれどもね」
「僕の家の酒造の竜酒には竜皇に献上するものも存在する。僕はその積み重ねた歴史と誇りを失わせたくはない。継ぎ、繋げていくために僕は自分の価値を証明する必要がある」
「向上心を忘れてはいけない。進歩を忘れた停滞は悪だ。いくら優れた意匠であったとしても、止まった時計は捨てられてしまうだろう」


　どことなく高貴な雰囲気で、長身に黒い服がすらりと映える、赤髪赤目のナイトメアの男性。
　アイニアの家は『暁天酒造』という伝統ある酒造を営んでおり、竜皇国に伝わる「竜酒」……米麹で作られる酒を造っている。
　「暁天酒造の竜酒」は竜皇族にも好まれており、毎年献上されていることもあって暁天酒造は相当な規模になっている。


　アイニアは次代オーナーとして育てられたが、まだ正式にその立場を継承してはいない。
　酒造りの知識が無いわけではない。オーナーとしての教育も受けてきて、才能も確かなものだ。
　では何故か、というと、「ナイトメアの坊ちゃん」に難癖を付ける勢力がいるからだ。
　そして、その大半は甘い蜜を啜る事しか考えていない者たちだった。


「『暁天酒造』は歴史ある酒造だ。実績は疑いようもなく、僕も誇りに思っている」
「だが、残念なことに次代の僕を良く思わないものが多くいることも疑いようのない事実だ」
「厄介なことに僕がオーナーとなることを望まぬ者たちは、『暁天酒造』を未来に繋げてはいくことはしないだろう。誇りや伝統が食い潰されていく、そんな未来を僕は見たくはない」
「だから、少し時間が欲しい。僕は多くの事を学び、強くなってくる。しがらみを、全て薙ぎ払えるように」


　昔から付き合いのある葬儀社『琥珀堂』の堂主が依頼を出していたのは、丁度そんなことを決意した時だった。

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