容姿・経歴・その他メモ

のちに〈大破局〉と呼ばれた戦乱の時代の最中、ドーデン地方の片田舎の一冒険者であった者が“血染めの獅子”と呼ばれるまでの話

大地震によりあらゆる場所で人手が足りず大混乱の中、力仕事や救助の為の寄せ集められた集団があった。そのひとつに選ばれた彼女はシロクマのリカントと組むことになる。

時に災害により治安の悪化した場所では力で解決し、崩壊した瓦礫を力で粉砕し除去するなど各地で活躍し名を上げていった。
だが、この混乱に乗じて蛮族が攻め込んで来たことにより事態は急変した。

蛮族軍を退けるため戦える者の大部分は侵攻の起点となったスルーザファングトンネルに集い防衛戦を行い、辛くも食い止めることが出来た。しかし極々一部の冒険者とリカントの集団は別口の侵攻もあり得る考えアンダファングトンネルに集い、そこで進軍してきた蛮族軍と衝突した。

そこでは人の心を無くしたケモノ（狂戦士）と穢れたバケモノ（蛮族）の鳴き声だけが響く正に死闘だった。多くのケモノが倒れ行く中、二つの赤いケモノがトンネルの最奥に立ち咆哮を上げたことでバケモノを追い返すことができたと言われている。

〈大破局〉の後、一人のケモノはその技術を皆に伝えそれが流派となり後世に伝わっていったのだがもう一人のケモノは歴史から姿を消してしまう。
ある人は彼女は人の心を取り戻し故郷に帰ったと言い、またある人は血を求め旅立った言った。時代が進むにつれて彼女は創作とも捉えられた。

いずれにしても現代には名が残っておらず言い伝えられた種族もバラバラで二つ名だけが残されていたのであった。

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