容姿・経歴・その他メモ

ハザマの里で生まれ育った、短命種メリアの少女。愛称はティガー。
某魔神王が滅んだ頃に産まれたため、今年で5歳。既に人生半ばである。

趣味は「守り人」としての仕事の傍らでゴーレムの材料になりそうな物を拾い集める事。
良くも悪くも短い人生に折り合いを付けており、常に笑顔で日々を謳歌している。

最近になって外の世界を知ったが、彼女の日常に変化はない。
興味こそあるが、自分は里から出ずここで役目を全うするのだと微笑んでいる。












カクトラノオ（フィソステギア属）
花言葉　＝願望の成就、達成、希望
別の学名＝False dragonhead（偽りの竜頭）

（――あと半分、もう半分。せめてその日が来るまでは、心配かけないよう笑っていなきゃ。）

（皆々そうだった、数年しか過ごしてない父も母も、顔も知らない祖父も祖母も、ずっとずっと何年も何十年も何百年も。）
（短命種も長命種も、戦士も魔術師も、ずっと昔から「守り人」の役目を守り続けて、生きてきたんだ、死んでいったんだ。）
（今さら私一人だけ、【死にたくない】なんて言えるはずがない。ヘラヘラ笑え、私。あと5年なんだ。諦めろ。諦めなきゃ。）

（…………なんで、どうして、今になって、外の世界なんて、こんな、知りたく、なんで、もうすぐ、私は――！）


その実態は、短命種メリアとしての寿命に怯えながらも未来を諦め、何をするでもなくただその日が来るのを待つ臆病者。
何かしらの大きな事件で派手に散れば、自分の名前を語り継いでくれるのではないか、と妄想する日もあれば、
いっそ里ごと滅ぼすような厄災が唐突に訪れ、何もわからないまま一瞬で死ねないだろうか、と想像する日もある。

特に1年ほど前に、里を救うために旅立った3人の守り人と、彼らの活躍で知った外の世界。
魔神王級の脅威を何度も退けた「竜皇国の英雄たち」を知ってからは、「あっ駄目だ私が頑張っても掻き消される」と絶望中。

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